コロナ禍明け以来、以前よりもさらに訪日外国人が押し寄せてきてショッピングをしている現状からすると、インターネット上で日本製品を買う方も増えてきているのは確かです。実際に越境EC市場は世界平均で年15%以上の高い市場規模の拡大を続けているといったデータもあり、外国人が身近になった今、企業側も消費者側も、越境ECにも目を向ける方が増えてきているのではないでしょうか。そこで、昨今の越境ECで外国人に売れている日本製品ジャンルをご紹介します。
化粧品・美容器具
昔から日本製化粧品は売れ筋で、どなたでもすぐ思いつく、あるいは、ニュースか何かで聞いたことがあるのではないでしょうか?
もちろん、日本製の化粧品・美容器具は、各国の現地店舗でも販売されており、裏を返せば、今更このジャンルに参入したところで、競争力がなければ旨味もないと言うこともできます。
しかし、まだまだ伸びしろや余白はあります。例えば、中国市場ではここ数年、日本製の美容器具の販売数量および流通商品数の伸びが大きく、日本ではマイナーなメーカーでも中国で大きく売上を伸ばしているところがいくつもあります。Forbes Japanにも掲載された有名な一例としては、「ARTISTIC&CO.GLOBAL」(本社:岐阜県)という高級美顔器メーカーが、2022年の独身の日セールで、62億円の売上をたたき出したというケースが挙げられます。
他にも「ヤーマン」「ReFa」などのメーカーも中国では大人気です。
従って、日本製という品質ブランド力にオリジナリティを加えて勝負することで、まだまだ成長が望めるジャンルと言えるでしょう。
健康食品・サプリメント
先日、サプリメントで関連死者も出た衝撃的で痛ましいニュースもあり、急に市場が冷めた感は否めませんが、健康食品・サプリメント分野も指折りの売れ筋商品群です。
化粧品や美容器具と比べると製造原価や物流費が低く利益率も高いことと、あまり良いことではありませんが、日本よりも法律面で色々と緩い国も結構あるため、メーカーとして参入障壁が低い魅力的な市場という見方もあります。
お菓子
訪日外国人のお土産品上位を占めているお菓子類は、越境ECでも当然ながら人気があります。ただし、単価が安いので、よほどの規模で展開しないと戦える(儲けが出る)ジャンルとは言いがたい側面があります。
キャラクターグッズ
版権物は日本の強みの一つであり、越境ECでも売れ筋商品群の一角です。子供向け商品からオタク向け商品まで、様々な商品が売れていますので、ターゲット国で、人気があり販売高が高いキャラクターをしっかりと調査し、そのキャラクターグッズを多品目に展開するような品出しが成功しやすいようです。
様々な海外のECサイトのランキングを見たり、越境ECモールの出店者になれば、この辺りの情報を得ることはできるかと思いますが、ご参考になれば幸いです。