我々が海外旅行に行く際には、多くの場合、航空券のキャンセルフィーが発生する40日以前には計画を立て始めることでしょう。海外旅行に無計画に、全く準備をせずに行くとすれば、それはもう行き尽くしていると言っていい場所くらいです。
日本に訪れる外国人も同じように、事前に情報収集を行ってから訪日します。
概ね日本の情報を収集するのは、遅くとも旅行の1ヶ月前~2週間前から、インターネット上で行うという方が多くを占めています。
インターネット上で情報収集を行う際は、多くの方はSNSか検索エンジンを参照します。
SNSは写真や口語的な文章で構成されていますので、感情的な視点での情報探索に向いており、検索エンジンはより公的な情報に触れるための情報精査に向いています。いずれか一方を利用するのではなく、双方を眺めながら、徐々に期待を高め、必ずここに寄ろう!という場所を見つけていくことになります。
さて、みなさんの情報は、SNSや検索エンジンに“訪日外国人の目に触れるように”載っていますでしょうか?
SNSについては、その国で使われているメディアであることが前提で、気をつけるのはハッシュタグです。ハッシュタグが現地の自然な表現、あるいは、トレンドに乗った俗語や造語として多言語化されていなければ、全く意味はありません。単なる翻訳はSNSにおいて全くソリューションにはなり得ません。現地の感覚が必要です。
そして、検索エンジン、特定の国を除くと多くの場合はGoogleになります。「SEO対策はやってるし、検索結果にも出てるよ。」と仰っている方も、ちょっと下のスクリーンショットをご覧ください。
左右のスクリーンショットは、ともにGoogleで「restaurant tokyo」と検索した結果の上位の抜粋です。
左の検索結果は、日本から接続した場合、右の検索結果はアメリカから接続した場合です。
尚、あえてGoogleの言語設定は「日本語」としています。
つまり、Googleを使う場合、どこで検索したかによって、同じキーワードでも検索結果が変わります。
設定言語に影響されているわけではありません。
アメリカから「tokyo resutaurant」と検索した場合は、「さて、今日は、何のご飯を食べようか。」では無く、「後日、東京に行くけど、どんなレストランがあるのかな?」という検索語の裏にある状況を踏まえているような(※)検索結果を示してきます。
皆さんが、訪日前の外国人旅行者にコンタクトしたいと思った場合に、上述のようなSNSや検索エンジンを検討すると思いますが、その際には必ず「ネットスラング含むバズり語は何か」「日本以外から接続する」を念頭に、かつ、設定に置かなければなりません。
※Google自身はそのようなロジックがあることを明確に表明しているわけではありません。