2023.03.31　|　CJ column

間違いやすい英語の表記　#（ハッシュマーク）編

SNSですっかりおなじみとなっているハッシュタグのハッシュ記号（#）ですが、シャープ（♯）と混同している方が意外に多いようです。

形はよく似ていますが、微妙に線の傾き方が違いますよね。ハッシュ（#）は横線が水平で縦線が傾いているのに対して、シャープは横線が右上がりで縦線が垂直です。

この二つの記号は意味も使い方も違うものなのでご注意ください。

ハッシュ（#）

ある番号の前に置かれ、それに続く数字が電話番号など何らかの番号であることを示すために用いられるのが本来の使い方です。SNSの投稿では、特定のキーワードの前につけて投稿するとその投稿がタグ化され、誰かがそのキーワードで検索した結果の一覧に、自分の投稿が表示されます。

ちなみに日本語では井桁(いげた)と言います。

シャープ（♯）

音楽において、ある音を半音上げるための記号です。日本語では嬰(えい)記号と言います。

ちなみに、電話のキーパッドの端にあるのはハッシュ（#）ボタンです。ナビダイヤルの音声案内を聞いていると「シャープを押してください」とよく言っていますが、これは正しくありません。でも日本ではあまりに「シャープ」という呼び名が浸透してしまい今さら改められないようです。

ふだんこれらの記号を手書きすることがあまりないので、違いに今気づいたという方もおられるかと思います。

キーボードでは数字の「３」のところにハッシュ（#）が書かれているのでShift +3 ですぐに出すことができます。シャープ（♯）はハッシュの変換候補一覧の中にも出てきますし、「シャープ」と入力しても出てきます。

意識して使い分けてみてください。

豆知識として、皆さんのお役に立てればうれしいです。