CJ Column

コラム

テレビで活躍する外国人に思うこと

先日、テレビの報道番組でちょっと珍しい光景を見ました。
司会者を含め出演者の半分以上が外国人だったのです。日本の報道番組もついにここまで国際的になったか、と感心したものです。

欧米や中国出身の彼らは、各国のコロナウィルス対策について流ちょうな日本語で説明したうえで、外出自粛要請が長引き、緩みが見えていた日本の状況について警鐘を鳴らしました。さらに感心することに、リーダーシップに欠ける日本政府の政策の不十分さを指摘しつつも、決して切れ味が鋭くなることなく、和をもって穏やかに着地するという絶妙な議論運びを披露していました。

ここ数年で、テレビのバラエティ番組やコマーシャルで日本語をスラスラ話す外国人をよく見かけるようになりました。過去にも日本語の堪能な外国人タレントはいましたが、日本人とは違ったイントネーションや発音で話すので、日本語を話しながらも「私は外国人です」とメッセージを放っていて、それが個性として愛されていたように思います。ところが最近の傾向では、高学歴で知的な外国人が報道番組に進出していて、彼らの日本語はよどみなく、隙がありません。さらにジャーナリストのほかにも、お笑い芸人、ミュージシャン、モデルや俳優などさまざまな分野で外国人や外国のルーツを持つ人が活躍しています。

 

彼らは、幼いころから才能豊かで人生のチャンスに恵まれてきたのだろうと思いきや、実は日本で育った経験のある彼らのなかには、外国にルーツを持つということで子供時代はいじめに苦しんでいたという過去がある人も少なくないようです。つらい経験を乗り越えて、いま同じような理由で日本の学校でいじめにあっている子供たちを励ましているというのだから、考えさせられます。

今、日本で暮らす外国人が増加していくなかで、私たちの社会はどのように多様化に向かって進んでいくのでしょうか。

さまざまな分野で活躍する外国人が増えるように、地域社会もエネルギッシュで多国籍な住民が活躍する社会へ変容していくのか。それとも、日本の社会における女性の進出が大して進まないように、地域で暮らす外国人が社会に溶け込み、その地位が向上する未来とはならないのか。
5年後、10年後は、日本社会の多様化にある一定の傾向が出てきているでしょう。そのときに、テレビやその他メディアでどんな外国人や外国にルーツを持つ人がどんなメッセージを発信しているのかなぁ、と思いました。

K.I  コーディネーター

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