欧米人が気にすること~そのスペースは必要?~
We often find the following mistakes :misplaced
spaces,missing spaces and double spaces.
あえて偏見のそしりを恐れず言うなら、日本人は一般的に几帳面だし、かなり細かいことを気にする人も多いと思います。
しかし、英文を扱う仕事をしていると逆に日本人が欧米人に比べ雑な一面によく出くわします。その一つが句読点です。実はこれには正当な理由があり、もともと句読点は明治時代に欧米から輸入して使われだしたものなのです。
それでも、日本語でも頻繁に使用される点や丸に相当するピリオドやカンマに関しての問題は少ないです。日本語と使用方法がだいたい同じだからでしょう。それ以外の不慣れな記号の間違いが多く、意外にも間違いが多いのはスペースです。そう、ただの空白のことです。広義の意味でのパンクチュエーションであるスペースは、英文の中で単語と単語を区切る重要な存在ですが、日本語では段落のはじめに字下げする程度の存在でしかありません。
そのため冒頭の英文のように、不要なスペースが入っていたり、必要なスペースが抜けていたりすることがよくあります。
間違いはお分かりでしょうか?
下記のように3つの修正が必要となるのです。
We often find the following mistakes: misplaced
spaces, missing spaces and double spaces.
ついでに、独断と偏見で言わせてもらうと、欧米人がこんな細かいことを気にする理由は、そういうことを学生時代から先生に添削されてきた成果なのだと思います。少なくともアメリカでは、添削の仕方(赤字の書き方)までほぼ統一されており、スペースを入れる、スペースを取るなどという指示方法も決まっているんです。一般的なイメージと異なり「ライティングに関しては欧米の方が厳格である」というのは同じ文化的背景を持たないもの同士のコミュニケーションでは、厳格なルールがないと誤解が生まれるからなのかもしれませんね。
また別の機会にでも、他の記号について書かせてもらいます。お楽しみに。