消費税が2019年10月より、8%から10%に引き上げられましたね。
皆さん、キャッシュレス決算/ポイント還元/イートイン/持ち帰り。などなど。
10%と8%の区分けが少し面倒ですが、新しいシステムにはもう慣れましたか?
この消費税。おそらく私たちの日々の生活の中やビジネスシーンで、もっとも身近な税制度だと思います。今回はそんな消費税のお話を少し。
そもそも「消費税」とは?
まず最少にそもそも「消費税」ってどんな税制度なんでしたっけ?
『消費税は、商品・製品の販売やサービスの提供などの取引に対して広く公平に課税される税で、消費者が負担し事業者が納付します。消費税(6.3%)が課税される取引には、併せて地方消費税(1.7%) も課税されます。』
国税庁 消費税の仕組み 平成30年度版 より引用
と定義されています。
世界で初めて付加価値税(VAT)を1954年にフランスで導入されました。これが消費税の源流とされています。
日本では、1989年に初めて導入されて以来、今回で3度目の増税で初めて2桁の税率に達しました。
消費税10%って高いの?低いの?
今回の消費税アップ。商品を購入すると価格の10%の消費税がかかる事になりますが、これって皆さんは「高い」と思いますか?「低い」と思いますか?消費税のとらえ方はそれぞれかと思いますが、参考までに世界各国の消費税についてみてみましょう。
世界の現状。~税率の高い国。低い国。
2018年4 月1 日時点で、消費税あるいは付加価値税が導入されているのは155カ国(全国間税会総連合会調べ)にのぼります。
この中で税率の高い国はどこになるのでしょうか?
「消費税が高い国 ランキング」
第1位 27% ハンガリー〈ヨーロッパ〉
第2位 25% クロアチア〈ヨーロッパ〉
第2位 25% スウェーデン〈ヨーロッパ〉
第2位 25% デンマーク〈ヨーロッパ〉
第2位 25% ノルウェー〈ヨーロッパ〉
第3位 24% アイスランド〈ヨーロッパ〉
第3位 24% ギリシャ〈ヨーロッパ〉
第3位 24% フィンランド〈ヨーロッパ〉
第4位 23% アイルランド〈ヨーロッパ〉
第4位 23% ポーランド〈ヨーロッパ〉
第4位 23% ポルトガル〈ヨーロッパ〉
参照 全国間税会総連合会 世界の消費税 平成30年4月版
欧州の国がかなり高い税率となっています。
特に北欧諸国が高いようですが、これらの国では、医療費・教育費が無料化、老後の生活の保障制度の充実など、税率の高さは国民が納得が出来るシステムになっているようです。また人口が少ないため、国民の税負担が多いことも考えられます。
では次に税率の低い国を見てみましょう。
「消費税が低い国 ランキング」
第1位 5% 台湾〈アジア〉
第1位 5% カナダ〈北中米〉
第1位 5% ニウエ〈オセアニア〉
第2位 6% マレーシア〈アジア〉
第3位 7% シンガポール〈アジア〉
第3位 7% タイ〈アジア〉
第3位 7% パナマ〈北中米〉
第4位 7.5% バハマ〈北中米〉
第5位 7.7% スイス〈ヨーロッパ〉
参照 全国間税会総連合会 世界の消費税 平成30年4月版
アジア圏の国が多いですね。また日本よりも低く税率が設定されているんですね。
こうして見てみると、「税」の考え方、取り組み方は国ごとに千差万別。
海外企業とのビジネスでは、その国の消費税率について認識しておくことは非常に重要な事になります。自社の海外展開する商品・サービスに計上される消費税率を事前に調査しておくことが必要ですね。
いかがでしたか?今回はここまで。
またの機会にお会いしましょう。