2020.02.19 | 多言語翻訳・DTP
類似言語のマレー語とインドネシア語~ナシゴレンはナシゴレン?~
アジアの言葉でお互い似ているものとして、マレー語とインドネシア語が挙げられます。
両者ともアルファベットでの表記であることだけでなく、マレー語とインドネシア語で、同じ言葉が使用されている場合もあります。
古くは同じ地域の言葉だったこともあり、方言としての違いが言語の違いとして分類されているようです。
文字の表記については、アラビア文字をベースにした、ジャウィ文字というものが使用されていたようですが、イギリスやオランダの影響を受けて以降は、アルファベット表記で現在に至っています。
Google翻訳で試してみると、インドネシア語の nasi goreng ナシゴレンは、マレー語でもnasi goreng でした。
似ているが故の問題もあります。
WebやDTP制作でこれらの言語を扱う際、間違って逆の言語のテキストを流し込んでしまう恐れがあります。
いくつかの言葉が同じ表記であったりすると、インドネシア語なのにマレー語のテキストを流し込んでしまうという可能性もあります。
nasi goreng という言葉が含まれているということだけでは、マレー語とインドネシア語は区別できません。
類似していて、一見簡単そうなアジア言語ですが、やはりしっかりとネイティブチェックが必要です。
コピペミスは起こりうるヒューマンエラーです。
だからこそ、手を抜かずに、校正は必須だと考えた方がよいのではないでしょうか。