海外向けのWebサイト制作で大切なのは、日本人視点の発想や好みではなく、海外のユーザーが求める情報やデザインを理解し、コンテンツに落とし込んでいくこと。今回は、海外向けのWebサイトの制作ポイント8選をご紹介します。これからサイト制作を予定されている方々のお役に立てれば幸いです。
それでは、行ってみましょう!
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目次(前半)
1.細かい数字は読まれない
2.同じコピーの繰り返しは嫌われる
3.ユーザーが操作できない仕掛けは避けた方がよい
4.グローバルメニューは少ない数でシンプルにまとめる
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1.細かい数字は読まれない
前回の記事でもお伝えしましたが、基本的に欧米人はテキストや数字を読み解くよりも、視覚的に内容を把握できる表現を好むようです。特に業績ハイライトページのような数値ではそれが顕著です。ここ最近、海外ではチャートジェネレーター(オンラインでユーザーが自由にカスタマイズして閲覧できるチャート)がトレンドのようですね。日本国内でも、このような仕様を用意する企業が増えてきています。
(参考サイト) NTTDoCoMo Corporate
2.同じコピーの繰り返しは嫌われる
とくに欧米人の方は、レイアウトの近い箇所に同じテキストが並ぶのを嫌う(違和感を覚える)傾向があります。具体的には以下のようなレイアウトです。
A⇒ロゴと社名の並びが重複している
B⇒パンくずリストと見出しが重複している
パンくずリストはそもそもユーザーに「読ませたい」情報ではないので、ページの下部に移動させる、重複しているロゴ、見出しはいずれかに統一するなど、表現が重ならないような調整が必要でしょう。
3.ユーザーが操作できない仕掛けは避けた方がよい
TOPページのメインイメージはユーザー自身が操作できるようにしましょう。
たとえば、スキップボタンの無い動画再生や、画面上にスクロールボタンが無い(あってもごく目立たない)スライドショーなど、ユーザーが自在に操作できない仕掛けは、特に海外ユーザーには大きなストレスを与えてしまう可能性があるので、要注意です。
4.グローバルメニューは少ない数でシンプルにまとめる
人が瞬間的に認識できる数は、7もしくはプラスマイナス2(=マジカルナンバー)といわれています。グローバルメニューの数を、この法則を基準に決めているサイトも多いと言われていますが、海外向けには7つよりもさらに少ない数、4つから5つを基準にすると良いかもしれません。理由は、海外(特に欧米圏の)ユーザーは画面を見て直観的に内容を把握し、必要なエリアだけを読む傾向があるからです。また、グローバルメニューの見出しはできるだけ短いものが望ましいでしょう。(参考サイト)マジカルナンバーとは
次回後編に続く・・・お楽しみに!