Webサイトのアクセス解析データを見てみるとわかるのですが、日本語版しか無くとも、海外各国からのアクセスが記録されていることは珍しくありませんね。
もちろん、人とは限らずbotだったりすることもあるのですが、国境を越えた情報発信、情報収集のプラットフォームとして、簡便に動作するオンライン翻訳ツールの普及も相まって、思わぬ商機、アイデアの発見といった機会を得るケースも少なくありません。
世界中から見られるあなたのWebサイト。当然ですが、文化の違いから不満と感じられてしまう点はあります。
どの国でも他国のWebサイトについて使い勝手が悪いところをアンケートすると、「言語の壁」「時差」「サポート」「国際決済」といった不便さの声があがりますが、よりWebサイトの作りや見た目に直結した、各国共通的にあがってくる、日本のWebサイトに対する不満についてご紹介します。
・モバイル端末での閲覧快適性が十分でない。
statcounter他、各種調査から、世界全体では『PC vs Smartphoneは約35% vs 65%』のWebサイト閲覧率となっています。これがもし、旅行中(訪日中)の方限定で言えばさらに大きくSmartphoneでのWebサイト閲覧率は高いでしょう。日本のWebサイトは、単純なスクロールとタップ以外への配慮や、小画面で情報を効果的に伝える方法に関して、古さを感じさせるという意見が多いようです。(日本以外で、そんなに新しく、かつ評価高い方法はあって、日本だけそれに追いついていないようなことはあるのか?という疑問もありますので、一概に同意できませんが。)
・SNSしかない。あるいは、SNSとWebサイトで載っている情報がバラバラ。
初期段階の情報収集や、個人レビュー、客観情報などを得る上でSNSは絶大な影響力を有していますが、結局最終的にWebサイトでより真実性の高い情報を確認するという行動は、世界各国共通です。『SNSアカウントしか無く、説明が不十分。』『SNSに載っていたのに、Webサイトに載っていないため、どれが真実なのか戸惑う。』という意見もあるようで、SNSとWebサイトの役割の定義とそれに適した運用という面で、より高い知見が必要なのかもしれません。
・クリック数が多すぎる。
ページが多すぎ、情報が分散しすぎ、階層や分類を細分化しすぎなど、これは昔から言われていることでもあります。文字多過ぎとかも入るでしょう。情報をテキストから図表にしたり、取捨選択やサマリを行い、質を維持しつつページ数を減らす努力が必要と言うことですね。
・クリッカブルなところがわかりにくい。
フラットデザインなど、主張しすぎないスタイリッシュで洗練されたデザインはいいものですが、それが使い勝手を毀損していないかは十分考慮すべきでしょう。特に、Smartphoneでは、マウスオンで変化というわかりやすい補完手段が通用しないので、PCよりも直感的、視覚的な強弱をつけるべきでしょう。
他にも文字が小さい、コントラストが弱いなどの意見も比較的共通してあがってくる不満です。
いかがでしょうか。改めて見ると、これらは外国人向け以外にも改善検討されるべきポイントですね。