CJコラム

みらい翻訳 vs Google翻訳~徹底検証で判明しました~

巷でGoogle翻訳より優れているとか、TOEIC960点レベルだとか言われている「みらい翻訳」の実力をお試し機能を使って検証してみました。
すでにいろいろ検証されていますが、その大半は和訳の検証。

しかし、大切なのは英訳のほうです。
翻訳需要は英訳のほうが断然多いので、今回は仕上がった英語品質を検証してみました。

検証項目

普通の文章
原文 : 吾輩はここで始めて人間というものを見た。

Google翻訳 :For the first time here I saw a human being.
みらい翻訳 :I saw human beings for the first time here.

【解説】
猫の語り口に「普通」と言えるのか、と言う疑問は無視し、訳文をだけを見ると、ほぼ互角です。違いは原文の「人間」を単数とするか複数とするか程度です。プロ翻訳ならこのhereに対してもダメ出しますが、ここではよしとしましょう。

主語のない文章
原文 : オシッコをしたそうに見えたので、散歩に連れて行った。

Google翻訳 :It looked like I did pee, I took it for a walk.
みらい翻訳 :He looked like he had peed, so I took him for a walk.

【解説】
みらい翻訳の勝ちですね。原文では主語がないですが、日本人ならこれはペットの話だとわかりますが、Google翻訳だと自分自身がオシッコしちゃってます。

擬音語の入った文章
原文 :私はシーンとした境内を歩いていた。

Google翻訳 :I was walking in the scene and the precincts.
みらい翻訳 :I was walking in the precincts as a scene.

【解説】
どちらもダメですね。どちらも擬音語の「シーン」を演技のワンシーンの意味にとらえてしまっています。

方言の入った文章
原文 :今はアカンと思った時にちょうどやって来た。

Google翻訳:I just came when I thought Akan.
みらい翻訳:I just came when I thought I was sick.

【解説】
「アカン」の意味は「ダメ」と言う意味の関西弁ですが、正しい訳とは言えないですが、軍配はみらい翻訳に。Google先生はAkanと考えたようです。

難しい地名の入った文章
原文 :私は「我孫子までお願い」と言ってタクシーに乗り込んだ。

Google翻訳:I boarded a taxi saying, “Please give me your grandson.”
みらい翻訳:I said, “Please go to Abiko.” and got into a taxi.

【解説】
これはみらい翻訳の圧勝ですね。我孫子はアビコと読む千葉県の町です。お孫さんのことではありませんよ、Google先生。

原文に間違いがある文章
原文:皆様、発現は控えてください。

Google翻訳:Everyone, please refrain from expression.
みらい翻訳:Ladies and gentlemen, please refrain from developing symptoms.

【解説】
これはGoogle翻訳に軍配が上がりました。どちらも間違ったまま訳しているのですが、Google翻訳ではその下に「もしかして:皆様、発言は控えてください。」と注釈が入っています。

総合結果

結果はうわさに違えず、みらい翻訳の優秀さが光っています。
でも、TOEIC960点レベルは言いすぎかな。それに、両方ともプロの翻訳家には程遠い出来です。でも、翻訳したい原文さえ分かりやすく作れば、十二分に使い物になりそうです。

  Google翻訳 みらい翻訳
普通の文章
主語のない文章
擬音語の入った文章
方言の入った文章
難しい地名の入った文章
原文に間違いがある文章

注意:今回の検証では意地悪な文章ばかり使っています。これだけでGoogle翻訳やみらい翻訳を評価しないでください。

 

後、番宣ですが、
難しい文章やネイティブレベルでのライティングが必要なときには、一度シトラスジャパンへご依頼ください。

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