お問い合わせフォームによくみられるユーザビリティ関連の間違いとしてResetボタンが挙げられます。
アメリカのWebユーザビリティの世界では15年以上前から例外的な状況を除き、Resetボタンを設置しないことが勧められています。
理由は単純で「必要ない」からです。
インターネットの利用が一般的になった現在において、Backボタンの存在を知らない人はほぼおらず、わざわざボタンを設置しなくても困ることはありません。自分自身の経験を振り返っても、Resetボタンが必要になったことはありません。
それより、面倒な入力を行った後、最後に間違ってResetを押したときのダメージを考えると、設置を正当化することが難しいのです。
ですから、お勧めはSendボタン一つにすることです。
もちろん、ここではSendと言っていますが、別にSubmitでもConfirmでもTransmitでも、そこはサイトによって変わって構いません。
反対にResetの方は、ClearやCancelなど他の名称にしてもダメです。名称を変えても問題はなくならないので、削除しましょう。
ちなみに、Resetボタンが正当化される特殊な状況と言うのは、同一のユーザーが何度も繰り返し頻繁に同じフォームに書き込むことが想定されていて、しかも毎回記載事項が大幅に変わるときだけです。イントラネットではありそうですが、一般的なウェブサイトでは、まずありえないことでしょうね。