CJコラム

タイ語DTPの問題点と注意ポイント

前回のコラムでモリサワのタイ語フォントについて書きましたが、もう一つ留意しなければならない点があります。

 

MORISAWA PASSPORT 英中韓組版ルールブックによると、「フォントに問題がなくてもアプリケーションがサポートしていなければ、なんらかの問題が生じるかもしれない」ということです。「いずれにせよ、アプリケーションが公式にタイ語をサポートしていない以上、組版の際には正しく組むことができているか、ネイティブチェックを行なうとよいでしょう。」と記載されていました。

 

たしかに、最終的には言語のわかる人にチェックしてもらわないと正しく流し込んだかの確証は得られないのは事実です。「Adobe InDesignは、基本的にタイ語向けの組版機能を備えていないので、最低限の設定で流し込みを行ない、目視で確認していくかたちになります。」とも言われていますので、薄氷を踏む思いで作業していくことになります。

タイ語の声調記号は4つありますが、日本語DTP環境での扱いでは、どうもその位置がずれてしまうことが多く発生しているようです。この点をセルフチェックすることで主なミスは防いでいけます。

 

実際にDTPでタイ語を組んだ後は、セルフチェックだけでは見逃してしまうミスを避けるため、ネイティブチェックを必ず入れています。自分自身で組めるようになったからといっても、単純ミスや翻訳自体のミスを再確認する意味で第三者に確認してもらうのは重要。侮らず、時間がない仕事のときこそ、必ずチェックをいれましょう。

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