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なぜ起こる?DTPで防げないスペルミス~River’s side window(リバーサイドの窓?)~

「ネイティブチェックを必ず入れています」「チェックを二度入れています」、
こうした複数に及ぶチェックにも関わらず、ミスが生じてしまうのはなぜでしょうか。

 しっかり見直す、精度を上げる、こうした目標は正しい命題ではありますが、号令と引き締めだけではスペルミスはなくなりません。
多くの翻訳会社では通常以下のプロセスで仕事をしています。(この例では3回チェックが入っています)


 「翻訳」→「ネイティブチェック」→「日英チェック」→「DTP」→「チェック」

 ミスが起きた後は、「再発はできない」という緊張から、誰もが何度も見返します。しかし、実際には急ぎの仕事が入ると納期優先で、チェックの時間は圧縮、これが繰り返されているのが現実です。

それでは、ミスはどこで起きてしまうのか、具体的に振り返ってみたいと思います。
上記のフローで注目したいのは、「日英チェック」→「DTP」→「チェック」の箇所です。
急ぎの仕事が多い中、作業後半ではタスクが重なり、発生した修正への対応も時間が優先です。

実際に日本人校正者とDTPオペレータの間で実際に生じたミスについて、紹介します。

 自動車のカタログでシートに関する記載変更が入りました。
「助手席側の窓」が「運転席側の窓」に間違っていたので変更という内容です。
英語も急遽、
“Driver’s side window”
へ変更、チェッカーの指示で過去の翻訳から流用してオペレータが手入力で対応。
手際よく変更したと思いきや、出来上がった英語は
“River’s side window”
これでは文章の意味が違ってしまいます。

Driverをコピペした後、スペース調整と一緒に「D」を削除してしまったというものですが、
Driverという単語は、1文字削除しただけでriver(川)にもdiver(潜水士)にもなってしまう単語です。
ネイティブにとってはすぐに気付く箇所なのですが、日本人スタッフだとそのままスルーして校了となってしまうかもしれません。

「翻訳」→「ネイティブチェック」→「日英チェック」→「DTP」→「ネイティブチェック」


シトラスジャパンでは、修正があった場合は、上記のように最後までネイティブライターが目を通して確認をしています。
そうすることで、単純なスペルミスも防いでいるのです。

Y.Y コーディネーター

 

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