CJコラム

香港の「老火湯」薬膳スープ文化

気温が徐々に下がり、寒くなってきました。
そんな時はスープや汁物を飲みたくなります。日本の代表的な汁物は味噌汁ですね。シンプルで、調理時間もそんなにいりません。各文化は各自の代表的なスープがあります。
アジアの中にもたくさん特別なスープがあります。例えばタイの代表はトムヤムクンで、韓国の代表は参鶏湯(サムゲタン)で、台湾は豆乳スープが有名で、中国には酸辣湯(サンラータン)が代表的です。一方、香港は「老火湯」が代表的です。でも「老火湯」ってどんな意味でしょうか?

 


韓国の参鶏湯(サムゲタン)

 

「老火湯」は長い時間(一般的には2時間〜、最少でも40分かかる)で煮込んだスープの意味です。体に良い影響がある食材を長い時間煮込んで、食材中の精華を全て絞り出して、いろんな効果がある薬膳です。しかし、この数年、そんなに長時間の調理はよくない意見もありますが、香港人は小さい頃から「老火湯」を飲んでいて、香港で「茶餐廳」(チャチャンテン)に入り定食を頼んだら、必ずスープが付きます。「老火湯」は香港人の日常生活の一部です。

 

コロナ禍の中、世の中の人はどんどん健康意識が高くなってきます。
精神面は今流行ってる「マインドフルネス」をやってみたり、身体面は運動したりします。
食事にも薬膳を取り込んでみたらはどうでしょう。
この冬、香港スープを飲んで温まりませんか?

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