Design Thinking「デザイン思考」という言葉
昨今ではビジネス領域にも応用され取り入れている企業も多く、耳にされたことがある方もいると思います。しかしとても概念的でわかりづらく正しく理解されていない方も多いのではないでしょうか。
そもそも「デザイン思考」とは何でしょうか。wikipediaではこのように定義されています。
デザイン思考(でざいんしこう、英: Design thinking)とは
デザイナーがデザインを行う過程で用いる特有の認知的活動を指す言葉である。
参照元:wikipedia
「デザインを行う過程で用いる特有の認知活動」と言われると、
デザイナーだけが持っているものでその他の方々には関係ないと思われがちですが、実はデザイナー以外の方々がこの考え方を取り入れる事で新たな価値を見出すことができるということで注目が集まっています。
実際にAppleやGoogle、サムスンやGEなどの企業で製品やサービスにイノベーションをもたらすものとして採用されていますし、IBMがデザイナーを1,000人以上の大規模採用をしたなどのことからビジネス業界でも重要視されているのです。
「デザイン思考」が良さそうな事はわかったけど、どういうものなのかまだ分かりませんよね。
「デザイン思考」といっても定義が広く、今日使われている「デザイン思考」という言葉は人によっても異なる事もありますが、簡単にいうと商品やサービスを考える時に、ユーザーの視点を持って問題を定義し、行動を伴いながら解決していく問題解決の考え方のことです。
「デザイン」というと設計や意匠、見た目の良さを考えるクリエイティブな行為を想像されるかと思いますが、デザイナーは「その設計や意匠のための新しいアイデアを生み出すための考え方の工程」として、「問題解決」という作業を行っていきます。その考え方のプロセスが「デザイン思考」と呼ばれているものです。
何よりもユーザーや顧客のことをよく考え理解すること、そこから見えてくる問題点に対してさまざまなアプローチで解決策を考えることを重要としていることが、クリエイティブ以外のビジネスにおいても有効とされているのではないでしょうか。
今回のコラムは「デザイン思考」の概要についてざっくり解説してみました。理解していただけたでしょうか。
次回は「デザイン思考」の具体的なプロセスについて解説していきます。来月もご期待ください。