オーバーツーリズム対策には質の高い情報発信を
先日、スペインのバルセロナの住民が、増え続ける観光客へ抗議するデモがニュースになりました。観光客が増えすぎた影響で物価が上昇して公共サービスが圧迫され、観光収入の偏りが社会的格差を増大させていると彼らは訴えました。バルセロナ市は、観光税の引き上げや宿泊施設に対する規制強化、クルーズ船の乗客数制限など、観光客を減らす施策を決めたそうです。
今年、インバウンド観光客が3月以降毎月300万人ペースで訪れている日本でも、オーバーツーリズムの問題が顕在化しています。バルセロナのように地域住民の生活や社会を本質的に脅かす問題になることも長期的には危惧されますが、当面対策が求められているのは、観光客が押し寄せる一部のエリアや時間帯等での、異常な混雑やマナー違反による住民の生活への影響や、旅行者の満足度低下です。例えば大混雑が止まらない富士山では、一部の登山ルートで通行料を徴収する入山規制が開始されました。こうした背景のなか、国はオーバーツーリズムの未然防止・抑制の効果が期待される様々な事業に補助金で支援を行うことを決め、募集しています。具体的には、混雑状況や他エリアへの誘導の情報発信、マナーやルールの周知、トイレやごみ箱の設置などが対象です。
こうした事業が成果を上げるには、質の高い外国語での情報発信がカギを握ります。マナーの注意喚起や、追加の料金を徴収するなど、観光客に少なからず負担をかける内容であるからこそ、着実に正確に伝えるほかに読み手への配慮が重要になります。
観光客にマナーを求めるパンフレット等はすでに出回っていますが、残念ながら観光客への配慮が十分でない翻訳になっていることがあります。楽しいこと、お得なことを伝えるなら少々の間違いは気にならないでしょうが、何かをお願いするのに、読んだ文章で気分を害されては協力してもらえないかもしれません。また、ルールが多すぎるとか、かなり細かいところまで求めるのも、元々マナーを積極的に守る日本人ならすんなりきいてくれるかもしれませんが、外国人にはさまざまな人がいますのでなるべく簡易にすることなども検討するとよいと思います。
シトラスジャパンでは、経験豊富なネイティブライターが外国人観光客の立場になって英文を作成します。(その他の言語も同様に取り扱います)正確な内容を着実に、読む人に気持ちよく協力してもらえるような翻訳を行いますので、安心しておまかせください。
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観光庁)オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業
https://www.sustainable-tourism-suishin.go.jp/