訪日外国人数の伸びは、2019年9月の昨年同月比で+5.2%と増加しております。
また、訪日外国人の増加だけでなく、社会のグローバル化という視点からも、英語の重要性は今までにも増していくと思います。仕事でも英語を使う比率は増えてきているようです。
たしかに、欧米やASEAN諸国とのコミュニケーションという意味では、英語さえできれば十分にコミュニケーションをとることは問題ないでしょう。その一方で、アラビア語やロシア語、タイ語、インドネシア語、マレー語を読まなければいけない機会は、日本ではほとんどありませんし、言語学習者も英語に比べるとごくわずかです。
しかし、「マイナー言語」だからと言って、不要な言語とするわけにはいきません。2020年に向けて、国内では訪日外国人向けに多言語翻訳でサービス提供が行われています。こうした「マイナー言語」への取り組みは、文化や歴史まで理解した対応となっているのかを再度考えてみる機会となるのではないでしょうか。
とりわけ、訪日外国人数が堅調なASEAN諸国においては、複数の国と地域で言語が多岐にわたっています。
その中でもタイ語、インドネシア語、マレー語の3言語については、翻訳する機会も増えているので、もう少し理解を深めていきたいところです。わからない文字列として扱っているだけでは、コミュニケーションは成立しませんので…
例えば、マレー語に関しては、マレーシア、シンガポール、ブルネイで公用語として使用されています。
表記にはアルファベットが使用されていますが、古くはジャウィ文字というアラビック由来の文字で表記されていたようです。現在もジャウィ文字での表記が一部使用されています。東南アジアを中心に約2500万人が使用している言語です。現地学校ではマレー語が公用語として使用されています。
現地では広く通用している言葉で、現在の表記に至った文化的影響や歴史背景も深く根差しています。
少しでも知識を広げることがコミュニケーションの一歩となるかもしれません。