マイクロソフトの翻訳サービスの機能に「Custom Translator」があります。
システムでサポートされた翻訳言語間で、用語などのカスタマイズができると公表されています。
もちろんこれはいわゆる機械翻訳と呼ばれる、単語から単語・文から文をイコールで単純につなく統計型の機械翻訳ではなく、ディープラーニング型のニューラル機械翻訳です。翻訳したい言語で自然で流暢な文に翻訳してくれるというものです。
複数言語を使用する企業やランゲージサービスを提供する翻訳会社では、こうした機械翻訳のカスタマイズは必須な課題と言えます。
その意味では、カスタマイズに注力したこのマイクロソフトのサービスには利用価値があるかもしれません。
この言語のカスタマイズはディープラーニングというシステムの「トレーニング」を通じて行われるようです。
そのためには、大量の人間が翻訳した翻訳コンテンツをベースとして必要とされ、その数は数百万の翻訳文が必要とも言われています。
こうした大量サンプルから、目の前の翻訳で必要とされている文章内容や文脈、シチュエーションの可能性を判断し、ネイティブ言語としての自然さのレベルで翻訳を提供しています。
個別の各企業や業界独自の考えや表記方法を「トレーニング」させていくことで、翻訳のやり直しやリライトが少なくなっていくことは間違いないでしょう。
ドキュメントの記載ルールや専門用語などはシステムを利用することで正確になり、今後はドキュメントの主張内容や新しい提案内容等に文章作成者は時間を使っていくことになるかもしれませんね。