日本在住のネイティブ英語ライターの私が日本の会社からもらう情報のほとんどは、日本語の題材をもとに翻訳されたものだ。翻訳の内容は概ね優れているが、意図する内容がいまいちはっきりしない部分が少なくとも一つは含まれていることがよくある。そのような部分を良く理解するために、原文の日本語をグーグル翻訳にかけて確認してみるのだ。
グーグル翻訳の結果は、たいてい首をかしげるような内容で、時には滑稽なくらい的外れな翻訳が出てくる。しかし疑ってかかっていると、グーグル翻訳は元の日本語とその英訳に対する私の理解を補足し、ライティングを良くするための判断に役立つことがある。
グーグル翻訳は、膨大な量の文例を取り込んで教育されたニューラルネットワークを使用している。それぞれの単語の最も正しいと思われる意味を、前後にある単語が何かを見ることによって予測する。このアプローチはルドウィグ・ウィットゲンスタイン(1889-1951)の言語理論である。言葉の意味はその使われ方や文脈によって変化するという説に影響されたものだ。
グーグル翻訳の結果はグーグルのニューラルネットワークの進化とともに改善し続けている。
品質が向上していくのを見届けつつ、日々の仕事にますます役に立てられるようになっていることは素晴らしいことだと感じる。