先ごろ総務省から公表された『平成30年度版情報通信白書』。
AmazonのKindle本売れ筋の無料Top10にランキングされるなど、話題となりました。公共機関ならではの情報収拾力と分析力と膨大な予算を使ってまとめられたこの資料、さまざまな用途で活用されている企業も多いのでは?
もちろん、われわれWeb制作の現場にとっても有用な資料であることはたしかですよね。
インターネットの利用者数・端末の推移、SNSの利用状況などの統計はもちろんのこと、日本のおかれている経済や技術環境の現状を知ることは、Webサイトの運営方針や企画制作にとっても有力な判断材料となりそうです。
とはいえ。
じっくりと目を通しておきたい資料ではあるものの、ホンネをいえば本編だけで300ページを越えるテキストを読むのはとても大変、、、だったりしますよね?というわけで今回は、ざっくりでよいので中身を知りたい!とお考えの方向けにポイントをまとめてみました。参考にしていただければ幸いです。
目次
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・そもそもなにを目的として書かれているのか
・ICT・IoTとはなんぞや
・資料から読み取れることあれこれ
サマリー
第1章 世界と日本のIcT
第2章 IcTによる新たなエコノミーの形成(市場)
第3章 ICTによる生産性向上と組織改革(組織)
第4章 ICTによるインクルージョン促進(人)
・まとめ
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そもそもなにを目的として書かれているのか
情報通信白書とは、総務省が情報通信産業の現況や最新の動向などを取りまとめ、年次で刊行している文書です。では、具体的になにを目的として書かれているのかというと、
・日本の情報通信産業のいま
・総務省が、いまの産業界にたいして持っている危機感
・その危機感(課題)の解消に向けて推し進めようとしている取り組み
の3点を広く周知させるため、、、ですね。たぶん。毎年特集が設けられており、今年は「人口減少時代のICTによる持続的成長」がメインテーマです。
ICT・IoTとはなんぞや
ところでみなさんは「ICT・IoT」について具体的にどのくらいご存知でしょうか?(正直筆者はあまり理解していませんでした、、、)白書の中ではこの「ICT・IoT」が今テーマのHOTキーワードとして繰り返し使われています。改めてまとめておきましょう。
・IcTとは
「Information and Communication Technology」の略称です。PCだけでなくスマートフォンやスマートスピーカーなど、さまざまな形状のコンピュータを使った情報処理や通信技術の総称です。よく知られる言葉に「IT」がありますが、IcTはITに「C=コミュニケーション」の要素を含めたものです。意味はほぼ同じですが、国際的にはITよりもICTのほうが普及しています。
・IoTとは
「Internet of Things」の略称で、「モノ(物)のインターネット」という意味です。IoTにより、さまざまな「モノ」がインターネットにつながり、データを送受信して情報を受け取ったり、遠隔地から機器を操作したり、いろいろなサービスを受けたりすることができる仕組みのことです。インターネットにつながっているデバイスもIoTと呼びます。
資料から読み取れることあれこれ(サマリー編)
まずは本編(第1章から4章)に書かれてることをざっくり読んでみました。
うーん、、察するに、どうやら総務省(国)はこれから加速するであろう高齢化と労働人口の低下という難題にたいし、ICTをうまく利活用してこれを乗り切りたい、と考えているようですね。
第1章 世界と日本のIcT
第2章 IcTによる新たなエコノミーの形成(市場)
第3章 ICTによる生産性向上と組織改革(組織)
第4章 ICTによるインクルージョン促進(人)
次回はいよいよ各章について深掘りしていきたいと思います!
(参考資料)
総務省 平成30年版情報通信白書(PDF版):http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/pdf/index.html
WikiPedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/IOT
IOT用語辞典:https://www.keyence.co.jp/ss/general/iot-glossary/iot-device.jsp