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これはジャズアルバム”Chinese Soul”のプロモーションサイトです。
現在北京に在住し活躍しているジャズギタリスト、Werner Tian Fischer氏をメインとして、バンドの他のメンバーと演奏した、優しく、心地よいジャズ音楽が流れてきます。
Webサイト画面には“フリースタイルの線”によって次々と絵が描かれていきます。線の流れに吸い込まれ画面に釘付けになり、次に何が描かれていくのか、その展開が見たくてたまらなくなります。
次々と線画が描写されていくその先端は、BGMに流れるジャズの音を表しているかのように赤く振動しており、描かれた軌跡は黒い線となって画面の左下方に消えていきます。
ジャズ音楽と共に展開される、手描きスケッチのような描写は、中国の風景や、中国にゆかりのある人物、そして人々の生活などを表しています。ぼーっと画面を見つめていると、まさに、ある日公園で、隣で絵を描いて人を見ているかのような感覚になるのです。
私はこのサイトを「原点」と評したいと思います。
「原点」という理由は、複雑な画面要素や機能を排除して、真っ白な画面にシンプルな赤い線だけで、見る人を誘導するというスタイルである点です。またユーザーがそのシンプルさを楽しむというスタイルも非常に明確です。余計な仕掛けが一切ないおかげで、受け手の印象に深く刻まれていきます。こうした表現手法は、根源的なデザインの考え方です。
それから、音楽プロモーションサイトであるため、流れるジャズ音楽は高音質です。雑音がなく、リラックスして聞き入る事ができます。その点でもサイトの目的を十分に達成しています。
ちなみに、収録曲は11曲がありますが、すべて違いますので、見応えももちろんあります。どれもいい曲ですので、Webサイトにありがちな盛り沢山の機能に気をとられることもなく、リラックスした気分で眺めることができる鑑賞向けサイトです。「視覚で味わう」ジャズを、みなさんにも堪能していただきたいです。