メールマーケティングにおいて、件名に絵文字を足したら開封率はあがるのか?
Webサイトの担当者であれば、誰もが苦労するメールマーケティングの件名の検討。開封率を高めるために、あの手この手を使って試されているのかと思います。
かく言う私も経験者でございます。
数ある経験から、私が成功した方法を共有します!と言う話ではなく、とても面白い記事を見つけたので、備忘録として共有いたします。
絵文字は日本発祥の文化で、海外でも「Emoji」で伝わるほどで周知されております。
プライベートでの連絡や、SNSへの投稿に絵文字を使用することは少なくないと思います。
文字だけだとぶっきらぼう、無味無臭、感情が無いように個人的には受け取れるので、1つは使用するようにしております。(草、笑、w、なども文字に該当しますが、ここまでくると絵文字的な役割に近いと感じます)
ビジネスシーンでは中々登場しない絵文字、「絵文字を件名に使えば、多少の親近感が湧いて開封してくれるのでは…?」と言う逆転の発想まで私は頭が回りませんでしたが、実際に調査したニールセン ノーマン グループの記事より抜粋して紹介します。(引用元は文末に記載)
調査前提条件
- 配信されるメールはeコマースのメールマガジン
- 使用する絵文字の種類と数の制限は無し
- 受信トレイは「A.絵文字が挿入されたものと文字だけの件名が混合しているもの」と
「B.文字だけの件名のもの」 - 受信トレイAとBの2つのグループに分かれて、開きたいと思うメールを2つ選択
検査結果
A)絵文字ありのメールは、文字だけのメールよりも否定的な印象で受け止められた。
B)絵文字ありのメールは、文字だけのメールよりも価値が低いと見られたが、
これら 2 種類のメールに対する信頼度の認識に差はなかった。
C)同じ件名に絵文字を追加しても、メールが選択される割合は増えなかった。
D)絵文字は、絵文字ありの件名と文字だけの件名の両方を含むバランスのとれた受信トレイで注目を集めた。
平均して、絵文字の件名を持つメールは、絵文字の件名がないメールよりも頻繁に開封されると見なされた。
E)絵文字を使うと、その電子メールの件名の意味よりも視覚的な影響で開く可能性が高くなった。
検査結果のCとEが矛盾していますが、つまり「絵文字を足しただけで、そのメールの開封は上がらないが、受信トレイの中身が絵文字ありとなしの件名がバランスよくあった場合、視覚的な影響で開く可能性がある」という結果になります。
そして重要なのは、Aのように否定的な印象を受ける場合があるということです。開封率が少し上がる可能性があるけれど、会社への信頼度は下がってしまうこともあるという点は気をつけたいところです。
また対象となっている方々は日本人ではないので、受け取り方も多少違ってくることは容易に想像ができそうです。
絵文字のビジネスシーン活用は、今のところ社内のチャットツールでのコミュニケーションが限界ですかね。
最後に脱線しますが、「‼」の赤い絵文字を使うと「おじさん構文」になるらしいので注意です:-)
※今回紹介した記事は私個人のニュアンスで解釈しているので、より詳しい内容については、下記よりご参照ください。引用元:Nielsen Norman Group https://www.nngroup.com/articles/emojis-email/