未成年と飲酒年齢。~世界と日本の比較~
新型コロナウィルスの影響で、直近は自粛により飲みの場に行くことも少なかったかと思います。緊急事態宣言もようやく日本全土で解除され、少しずつではありますが、自然とお酒をたしなむ機会も増えてくることかと思います。
この「飲酒」。日本の法律では、満20歳未満の方は飲酒禁止の法律がありますよね。外国人の方が来日した場合は、適用されるのか、どうなのでしょうか?今回はそんな点に注目してみました。
世界の飲酒解禁年齢は?
日本での飲酒は「20歳」からですが、フランス / ドイツ /イギリスなど欧州の国は、なんと16歳からの飲酒が認められています。その他には、オーストラリアは18歳から、カナダは19歳から飲酒することができるようです。アメリカは州ごとにルールが異なるのですが、基本的には21歳から飲酒ができるようです。その他の国も概ねこの範疇にはいっています。
海外での飲酒事情。
海外での飲酒事情は、日本と同じ部分と違う部分があります。日本でのお酒を購入する際にはレジで年齢確認を行いますが、海外では日本よりもっと厳格です。レストランやスーパー、バーなどお酒を取り扱う場所では、生年月日や顔写真がわかるIDの提示が求められます。また、基本的に公園や駅などの公共の場では、飲酒が禁じられている国が多いようです。
日本ではお花見などの際に、公園や歩道などで宴会が開かれることがあります。海外の国々とは違いがありますね。
日本で未成年の訪日外国人が飲酒してしまった場合は?
さて、日本に訪日した未成年の外国の方が飲酒をした事が判ったらどうなるのでしょうか?日本では、法律は属地主義が適用されます。(日本であれば日本の法律が適用されます。)
この場合飲酒をしても良い年齢は20歳になりますね。ですから欧州の18歳の方で日常、飲酒をされている人でも、日本では20歳未満になりますのでお酒は飲めません。
では、この方がもし日本で飲酒をしたことが判った場合は、どうなるのでしょうか?
日本の「未成年者飲酒禁止法」は未成年者、本人に飲酒に対して罰則を科しているわけではなく、未成年者に飲酒をさせた者、飲酒目的であることを知りながら、未成年者に酒を売った者に対して罰則があるのです。ですから本人ではなく周囲の人が何らかの責任を取る必要があります。(ご存知でしたか??)
外国の方はパッと見ただけでは、年齢が判断出来ない場合が特に若い方はあるかと思います。そういった場合は、お酒を扱う場所では、年齢確認ができるIDカードを提示してもらい確認する必要がありそうですね。
いかがでしたか?
飲酒一つをとっても、法律や習慣に日本と海外の国々とは違いがあることがよく分かるかと思います。くれぐれもご留意を。