普段のビジネスシーンで、特に営業職や販促担当の方は、展示会/トレードショーに関わる機会が多いのではないでしょうか?
出展企業として自社ブースの展示に携わったり、新しい情報を得るために足を運ぶなど、様々な関わりがあるかと思います。
今回は、そんな各国の展示会/トレードショーのあれこれをご紹介いたします。
「展示会・見本市の種類」は?
皆さんはひとまとめに、展示会/見本市と理解していませんか?
実は、展示会・見本市には様々な分類があります。例えば資本財対象展示会と消費財対象展示会、その他サービスやソフトウエア対象の見本市などです。
次に、B to B なのかB to C なのかB to B & C なのかという分類もあります。
しかし、実際には展示会も見本市もごっちゃにして、使用されている様です。
あえて区分けをするならば見本市は、元々見本を展示し商売に結び付けるもの。
展示会はもう少し広い意味で使用され、商談と言うよりPR活動に近い、といった事でしょうか?
「日本の展示会の歴史」
では、日本ではいつ頃からこの展示会/見本市が開催されていたのでしょうか?
実はその歴史は古く、明治4年(1871年)、「京都博覧会」が開催されたのが最初と言われています。その後、明治10年(1877年)には、政府主催の「第1回内国勧業博覧会」が東京上野で開催されました。「第5回内国勧業博覧会」では、153日間の会期で、約453万6000人の入場者数だったそうです。
近代的なビジネス展示会/トレードショーは、業種別だと昭和24年(1949年)に「事務の機械展」(後の「ビジネスショー」、)昭和29年(1954年)に全日本自動車ショー(現在の東京モーターショー)が開かれました。
現在ではBtoB商談重視/会場面積1000㎡以上の展示会が、年間480件も開かれています。(世界第6位/アジア第2位の規模)
※独立行政法人日本貿易振興機構JETROデータより
日本と世界の展示会の違い
最後に、日本と世界の展示会の違いを見てみましょう。日本の展示会はPR 型の展示会・見本市が多いようです。
日本での流通機構が問屋/卸などの複雑化されているので、展示会での商談はあまりおこなわれず、名刺の交換、カタログの入手、意見交換が行われ、実際の商談は後で行われるのが主流の様です。
海外では、展示会・見本市はあくまでも「商談の場」で実務的な「契約の場面」として機能しているようです。
しかし、日本の展示会もグローバル化に伴い、より即効性の高い商談成立が求められ、「PR 型展示会」から「商談型展示会」にシフトしているようです。展示会は「新しビジネスチャンスの出会い」と言ったポジションから「売上に直結する場」に変容している様ですね。
いかがでしたか?皆さんのお役に少しは立ちましたでしょうか?
それではまたの機会にお会いしましょう。