「SAKURA」「HANAMI」と訪日外国人。
湿度が高くなってきており、もうすぐ梅雨入りの季節の到来です。
少し前の季節、日差しが心地よく、暖かくなってきた気持ちのいい春の季節にタイムスリップして頂きましょう。
日本全国沢山の人がお花見に出かけられたと思いますが、近年では多くの訪日外国人が「SAKURA」を見るためにやってきます。
今回はそんな訪日外国人の「HANAMI」事情についてお話してみたいと思います。
日本政府観光局(JNTO)が発表した昨年1年間に日本を訪れたインバウンドは3119万人と過去最多を更新、はじめて3千万人を突破しました。これまで月別で最も多くのインバウンドが訪れているのは7月、2番目は10月、4月はその次という順位でした。しかし、2018年度を見ると月別の最多は4月の290万人、続いて7月の283万人、10月の264万人という結果となっています。これは、まさに「SAKURA」「HANAMI」への需要です。
4月のインバウンド数を国別で見ると、中国が68万人とトップになっており、中国メディアの予想によると今年の桜の時期に訪日する中国人観光客は100万人程度と予想されています。2位には韓国です。ベトナムやインドネシア、フィリピンなどからの増加も著しいです。欧州からも大きな増加がありフランス、ロシアなどは2014年の倍以上の人が訪れています。
日本への訪日観光のまさにキラーコンテンツとなった感がある、「SAKURA」「HANAMI」ですが、ここまで需要が高まった背景には何があるのでしょうか?
日本政府観光局(JNTO)の積極的なプロモーション活動の成果がまず一つあげられます。2010年頃からWebサイトなどで桜開花の特設ページを英語や中国語、韓国語で桜の開花、満開日予測を紹介したり、日本各地の桜の名所紹介ヤアクセス等の情報提供を強く行っています。
またもう一つ大きな要因として海外では4月は長い休暇が取りやすい時期なのです。
例えば欧米圏では「イースター」、中華圏は「清明節」タイでは旧正月と祝日があり、この休暇を利用して訪れる事が出来るのです。
こうした周辺環境の後押しを受けて、外国人が「日本独特の風習と文化」と位置付けている「SAKURA」「HANAMI」カルチャー実体験を求めて、やってくるのです。そしてその様子や桜の動画をInstagramやFacebookなどSNSにアップし拡散する事でさらなる人を呼び込む好循環となっているようです。
いかがでしたか?私たち日本人にとっては古くからある「お花見」の習慣ですが、こんな背景から外国人の方にも広まっているのですね。