ブランドの評判を損なわないために、ネイティブチェックをしましょう。
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多くの日本企業は、自社の製品名やブランド名、さらには社名にもローマ字表記を採用しています。これは国内外での魅力を高めるための工夫ですが、その中には、意図せずに欧米の消費者に悪い印象を与えてしまう表記もあります。
たとえば、日本では昔からあるコーヒークリーマー「Creap」。この名前は「クリーミー」と「パウダー」を組み合わせて作られましたが、英語では「不気味な人」「変質者」という意味のある単語と同じ発音に聞こえるため、食欲をそそるどころか不快な印象を与えかねます。トヨタの名車「MR2」も同様です。フランス語ではその響きが「排泄物」を意味する単語に聞こえてしまうのです。さらに、「Titty & Co.」というファッションブランドは、日本語ではおしゃれに聞こえるかもしれませんが、英語では「女性の胸」を指すスラングとなり、軽薄な印象を与えてしまいます。これらの名前は、十分なネイティブチェックを経ずに採用されてしまったことが明らかです。
もう一つのよくある誤りは、すべて大文字で表記することです。SONY のような短いロゴや ANA(全日本空輸)のような頭字語では違和感なく見えますが、「TSUKUBAMIRAI ENGINEERING」のように長い名前をすべて大文字で表記すると、欧米の人々には不自然で威圧的に映ります。
ローマ字表記の名前を誤ると、最悪の場合、企業の評判を損ねる可能性があり、最良の場合でもジョークのネタとして話題を呼ぶ程度です。国際的に適切な名前であるかどうかを確認する手間を惜しむ企業に対して、消費者は製品やブランド自体にも疑問を抱くかもしれません。
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しかし、こうした失敗は簡単に防ぐことができます。英語ネイティブのコピーライターやコンサルタントに確認してもらうだけで、ブランドの失敗に繋がるリスクを事前に回避することができます。
ローマ字表記の名前を最終決定する前に、一言、聞いてみるだけで十分です。