CJコラム

翻訳会社アレこれ~vol.15人工言語の翻訳できますか?~

シトラスジャパンで扱う多言語の数は30種類以上、実際に私がこれまで関わってきた言語の数がいくつだったかと言うと、だいだい25言語くらいでしょうか。。

ある時、漫画のセリフを翻訳して欲しいというご依頼がありました。広告の原稿でひとコマごとのセリフの言語を変えて翻訳していくというオーダーで、全部で15種類くらいの言語の数になるのですが、そのなかに聞き慣れない外国語がひとつありました。

 

エスペラント語

 

正直なところ最初は思い出せなくって、どこかで聞いたことがある名前だけど、さて、どこの国の言葉だったかな?少なくとも弊社では扱っていないので、懇意にしている委託先のTさんに聞いてみたところ、どこの国の言葉でもない「人工言語」なのだとか。
中学生くらいのときに、世界の人々が共有できるための国際共通語というのがあると聞いたことがありましたが、ああそれだ!でも、結局のところ普及しないままこの世から消えかけているものとばかり思っていたのです。ところが、この「エスペラント語」なんと!驚くべきことにGoogle翻訳にもちゃんとあったのです。


皆さんご存知でしたか?

 

そんなものとっくに無いものと思っていたのに、学会や協会に所属するメンバーで約50万人、一方で組織に入らず本やインターネットで独習してエスペラント語を使っている人は、その何倍・何十倍もいるだろうと推測されるのだそうです。日本にもエスペラント協会が存在し、エスペラント話者が集まる世界エスペラント大会は二つの世界大戦の間を除き、毎年開催されているのだそうです。

 

いや~ぜんぜん存じ上げませんでした。

 

いまのところビジネスとしてエスペラント語を扱っている翻訳会社はないようですが、「人工言語」の依頼を受けたのは初めてでした。
ちなみにこの「人工言語」というのも何百という種類が存在するようです。日本の「ギャル語」「若者語」なんかもそのひとつなのでしょうか?協会はともかく辞書やら検定試験などはあるようですから、そのうち世界大会も開かれたりして、そうしたら何歳くらいまで出場できるのでしょうね。

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