CJコラム

LPに効く英文ライティング:PEと英語ライティングの使い分けで成果を最大化

前回のコラムでは、AI翻訳ツールによる英語ドラフトの迅速な作成から、翻訳品質を担保する三層プロセスまでを詳しく解説しました。具体的には、AIツールを使用した翻訳で原文を素早く英語化し、日本人コーディネーターが原文の意図や業界用語を忠実に反映するポストエディット(PE)を実施。さらに、英語ネイティブが文体・トーンや語順を調整するネイティブチェックで、英語圏ビジネスユーザーに自然に読まれる高品質なコンテンツに仕上げる流れを紹介しました。この手法により、短納期・コスト意識の高い環境でも、機械翻訳だけでは補えない語感や文化的ニュアンスを漏れなく補完し、安定的に高品質な翻訳を実現できることを示しています。ただし、このPEは、ウェブサイトや広告などのクリエイティブ領域では効果的ではありせん。

 

クリエイティブ領域でPE+ネイティブチェックだけでは足りない理由

ウェブサイトやLP、広告商材などは「読む」だけでなく「行動」を促すため、感情に訴えるコピーや一貫したストーリー構成、独自性の高い表現が必要です。また、日本語で練り上げた構成は、西洋人に同様のインパクトを与えられるとも限りません。AI翻訳+PEは正確な語彙・文法を整えますが、機械的なトーンや平坦な表現では西洋人訪問者の離脱を招きやすい一面もあります。また、Googleのスパムポリシーでは、ランキング操作を目的とした自動生成コンテンツを違反行為と位置づけ、検索結果からの除外(noindex扱い)や順位の大幅な低下の対象となる可能性があると明記されています(developers.google.com, developers.google.com)。そこで今回は、なぜクリエイティブ領域ではPEではなく、英文ライティングが必要なのかを解説します。

 

  1. 離脱を防ぐ──「読む」ではなく「行動」させるために

ウェブサイトやLPは、訪問者に「次のアクション(申し込み・資料請求・問い合わせ)」を促すための場です。日本語の原文には丁寧で詳細な説明が好まれる一方、英語ネイティブビジネスユーザーは「結論を先に」「行動をはっきり示す」ことを求めます。

たとえば、

 

  1. noindexリスク回避──質の悪い自動生成コンテンツは排除される

Google検索品質ガイドラインでは、2023年以降「低品質な自動生成コンテンツ」のみをnoindex対象としています。AI翻訳+PEでも、以下の点でリスクが残ります。

一方、ネイティブライターによる英文ライティングでは、

 

  1. 英文ライティングのワークフロー
  1. 下訳(日本人コーディネーター)

原文の意図や専門用語を正確に抽出し、英語下訳を作成します。日本人では当然感じとれる表現や慣習も丁寧に申し送りすることで、西洋人が同様のニュアンスを感じられるような表現に書き換えられるアイディアを提供します。

  1. 英文ライティング(ネイティブライター)

下訳を基に、見出し・本文・CTAを「西洋型セールスロジック」に合わせて再構成します。エリアごとに適したCTA配置や、そのテキストも読者の次のアクションをスムーズに促せるように調整します。

能動態・簡潔さ・説得力を追求し、エモーショナルな要素をプラスしつつ、洗練された英文をライティングします。

  1. 最終チェック(日本人+ネイティブ)

固有名詞の統一、ブランドトーンの維持や、SEOキーワードが自然かつ最適に配置されているかの確認を行います。

  1. 納品用ファイル作成(日本人コーディネーター)

社内で展開する際に、ご担当者様が英文ライティングの内容を確認しやすくするために、英文に相当する日本語訳と、その意図を日本人目線で書き添えます。

 

まとめ

ウェブサイトやLPにおける英語コンテンツは、単なる訳文ではなく「セールスツール」です。クリエイティブ領域では英文ライティングで“伝わる・動かす”コピーを創出し、貴社のグローバル展開を加速させましょう。

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